ZX-10Rがどんなマシンかを調べたら、色んなことを知った件

elfのジャケット

度々、ZX-10Rの話になってしまうようですが、今回もZX-10Rの内容でいきたいと思います。
というか、ZX-10Rのことというより、ぼくがZX-10Rのことを調べて知ったバイクレースのことを書いてみたいと思います。

ZX-10Rを契約してから、10Rのことを色々調べたんですよね。
「どんなバイクか?」ということを調べると、レースのことばかりが出てくるんですね。
でも、正直、レースのことは何も分からないんですね。

強いて言えば、2019年の鈴鹿8時間耐久レースを見たことがあるくらいです。

なので、まぁ知らない単語が多かったわけですが、知れば知るほどにレースが面白くなっていったという感じでした。
なので、バイク繋がりの方や、過去にレースに出てた方に話を聞きまくったりしたんですね。

ということで、最低限、これを知るだけでちょっとレースが面白くなるかも!?的なことを挙げてみたいと思います。

レースの種類

レースの種類は大きくは二種類あるんですね。
「耐久」と「スプリント」です。
「耐久」は4時間とか8時間という括りがあり、4時間なら4時間後にレース終了の旗が振られる時に最も多く周回し先にゴールしたところが勝つレースです。
例えば、8時間経過してレース終了の旗が振られた時、先頭二チームが200周くらい走ってて、先頭をA、2位がBだとして、旗を振られた後、先にゴールしたチームが優勝ということですね。
「スプリント」は、先に10周したチームが勝ちというような、マリオカートのようなゲーム形式を「スプリントレース」というんですね。

なので、レースの性質によって、バイクの車両も大きく変わるんですね。

ZX-10Rが強いのは、この耐久レースの部類なんですね。

ZX-10Rは何故「スーパーバイク世界選手権5連覇」をウリにしてるのか?

この点が一番気になったと言いますか、個人的にはそんな事を思ってました。

結論として、カワサキは、市販車を売る必要があって、その市販車と最も結びつきが強いレースが「スーパーバイク世界選手権」だから、そのレースで成果を出しているのをウリにしてるんじゃないかなぁと想像しています。
例えば、世界的にもっと難易度の高いレース、Moto GPだったり、マン島TTがあるので、そっちで成果を出してカワサキのウリにすればいいと思いますが、そうでもありません。

それは、Moto GPやマン島TTで走行しているバイクが市販車とあまり繋がりにくかったり、リスクが高すぎたり、そういうハードルが高いために、それらのレースの成果をバイクやメーカーのウリにしないという背景があるんじゃないかな?と想像しています。

因みに、スーパーバイク世界選手権とMoto GPの年間運用費を比較すると、Moto GPはスーパーバイク世界選手権に比べて年間の運用コストが10倍以上高くなるというデータもあるようです。
日本の安全で綺麗な道を走行するバイクを売るのに、必要以上のリスク対策をしたバイクなんて必要ありませんよね。

DUCATIやApriliaは、レースではリッターSS仕様の市販車では1100ccになっています。
これは、諸々のレースのレギュレーションに近い仕様を盛り込むためということと、製品のウリをつくるためなんだと理解しています。
世界中のレースで使われている車両で、イタリアンメーカーや世界のメーカーは、それをウリにしています。
海外の道路や法整備は日本の道路事情とは大きく異なりますからね、日本人には理解出来ない領域があるんじゃないかな?と思います。

違うかもしれませんが、現時点で、ぼくはそのように考えています。
正解の分かる方がいらっしゃいましたら、コメントを宜しくお願いいたします。

スーパーバイク世界選手権とは?

んで、スーパーバイク世界選手権のことですが、通称「WSBK」、「World Superbike Championship」です。
「W」はWorld、「S」はSuper、「BK」は「Bike」の略なんですね。
DAI語か!?と言わんばかりの略称ですね。

スーパーバイク世界選手権は、世界中で年間通して13回のレースが行われます(だったと思います)。
んで、レースで使用していいバイクは市販車をベースにカスタムした二輪車を使わなければいけません。
また、市販車といっても150台以上販売された4stの二輪車という決まりがあります。
排気量は1000ccです。

そして、カワサキはZX-10Rをベースにジョナサン・レイ選手が意見を出し改良した車両がZX-10RRだったんですね。
ZX-10RRは500台限定だったと思うんですが、そういう経緯があるんですね。

なので、メーカーとしては、150台以上確実に販売でき、なおかつプレミア感を持たせることで、高いバイクでも売れやすい背景をつくることができ、ZX-10RRを販売することになったんだと、ぼくは個人的に理解しています。

ZX-10Rのメーターが変わらない理由(個人的推測)

国産のリッターSSマシンは、メーター類にTFT液晶やフル液晶を用いています。
ホンダ、スズキ、ヤマハ・・・なんだったら、DUCATIやApriliaやBMWにしても、TFT液晶です。

しかし、カワサキのZX-10Rは相変わらずただの液晶メーターです。
そして、何だったら、ハザードランプ、燃料計も現時点では付いていません。
他、ZX-6RにはついているETCも、10Rにはついてません。

カワサキは「勝つためのマシンづくり」を掲げてるので、メーターやハザードランプ、燃料計のような無くても困らず重量にしかならないモノは不要という考えなんでしょうが、ちょっとニュアンスが異なるかな?と考えてます。

というのも、フル液晶を使うと、コストになってしまうと思うんですね。
でも、問題はコストと何かあった時の対応かなと思うんですね。

例えば、Z H2やNinjaシリーズで、液晶やメーターとスマホ連携など、多機能なメーターのある程度の基盤はできてると思うんですね。
でも、それを盛り込むと、その分バイクの値段が高くなっちゃいますよね。
そうなると、市販車が売れにくくなると思うんですね。

ホンダのリッターSSで250万円以上、スズキのリッターSSで200万円以上、ヤマハのリッターSSで250万円以上・・・となると、その水準で市販車のリッターSSの価格を設定しなければいけません。
海外メーカーのハイグレードモデルで300万を楽に超えるような価格設定は、国内市場では正しい選択ではありません。
ZX-10RRを仮に300万円以内に抑えることを考えると、メーター類やなくても困らない設定・仕様は外してコストにしないことの方が重要度は高いですよね・・・ということなのかな?と想像しています。

んで、その次に、諸々の機能や仕様が最新のモノになると、電気系統にも影響を与えるんじゃないかな?と思うんですね。
例えばバッテリーやハーネスの類ですね。
そして、レース中に転倒した時の影響度ですかね。
そういう諸々に影響が出るため、つけなくてもいい機能はつけてないんじゃないかなぁと考えてます。

その後に、余計なものをつけるとバイクが重くなるので・・・というのがあるんじゃないかな?と考えています。

川崎重工の技術なら速くなるために数百グラム重くなっても、どこかで数百グラムを削る、若しくは、数百グラムをフォローする機能をつけそうですけどね。
そんな気がします。

スーパーバイク世界選手権にはエンジンの回転数にリミットがある

この項目については、色々と難しくて長いので、説明はいたしませんが、マシンのエンジン(回転数や出力)によって、回転数にリミットがマシンごとに設けられます。
細かいことは、「スーパーバイク世界選手権 エンジン 回転数 リミット」などで調べてみてください。

というか、適当な解説ですみません。汗

KRT EDITIONとは単なるマシンカラーを意味する言葉ではない

2019年から「KRT EDITION」というカラーネームがNinjaシリーズにつけられましたよね。
実は、これにも意味があるんですね。
うへへ。

2018年まで、カワサキは鈴鹿8耐に「Kawasaki Team GREEN」というチーム名で参戦してたんですね。
「Kawasaki Team GREEN」はワークス(ファクトリー)の支援を受けてなかった状態のチームだったんですね。
実質、子会社運営(カワサキモータースジャパン)のチーム。

ところが、2019年からは、子会社運営だったチームに本社(川崎重工)がテコ入れをして支援し出来たチームで「Kawasaki racing team」という名称に変わったんですね。
なので、「KRT EDITION」はこの「Kawasaki Racing Team」エディションという流れの意味があるカラー名称になったんですね。

なので、KRT EDITIONには、特別な意味があると、個人的には思っていて、ライムグリーンをベースに、赤や黒や黄がうまく配色された素敵なカラーだなぁと思ってたりするんですね。

カッコイイ!

鈴鹿8時間耐久レースが終わった後には、複数の表彰式がある

意外と知られてないことなんじゃないかなぁ?と思っていることなんですが、鈴鹿8耐が終わった後には複数の表彰式が行われます。
ぼくが知る限り、以下の表彰式があると思います。

  • 鈴鹿8耐のレース結果の表彰式
  • 鈴鹿8耐のSST(super stock class)
  • EWC(Endurance World Championship)の年間のレース結果の表彰式

SSTとは、8耐久の通常のクラス(EWCマシン)に比べて、更に制限が設けられたクラスのレースです。
マシンのカスタムができず、より市販車の状態に近いバイクでのレースクラスです。

バイクのゼッケンの色が通常クラスが黒で、SSTが赤。
ヘッドライトの色も、通常クラスが白で、SSTが黄。

というような違いがあります。
他にも細かい仕様に制限があるので、調べてみると面白いと思います。
運用コストも楽な感じで、海外でも人気あるクラスなんですね。

締め

さて、だいぶ長くなりましたね。

最後に、なんでここまでレースにハマったか・・・をお話させていただきたく思いますが、以前にも書いたことがあるような気が。

この記事ですね。
昨年の鈴鹿8耐を見て、ラグビーに勝らぬとも劣らない精神性の高さを感じました。

ラグビー、柔道・剣道、レースには、並々ならない精神性の高さがあるモノと感じています。

剣道は、全日本選手権などで勝った後にガッツポーズをしただけで、勝ちが取り消されます。
バイクレーサーのインタビューの受け答えや、要所要所で出てくる振る舞いが、物凄く素晴らしい姿勢のように見えるんですね。
海外のレーサーの言葉も物凄く聞き取りやすいです。
海外のスポーツ選手やミュージシャンの英語って、意外と聞き取りにくいです。

ぼくは英語に詳しいわけではないですが、YouTubeで見聞きしてて、そのような印象を受けます。

そういう精神性の高い競技がぼくは好きなんですね。
ということもあって、バイクレースが最高に好きになったんですね。

んで、何も知らないぼくですが、10Rを調べて、先述の諸々を知る流れになったというところなんですね。

次回の記事では、先述の諸々を調べた時に出てきた用語を解説する記事にしたいと思います。
なんか、今まで知らなかった用語を知っただけで、物知りになった気になるといいますか。笑

兎角、面白いので、バイクは好きだけどレースは見てこなかったという方には、是非、鈴鹿8時間耐久レースを見ていただきたいなぁなんて思ってます。
偉そうに諸々を語っているワタシですが、バイクレースに全く関係ない部外者で、正直、1ヶ月前には何も知らなかったど素人なんですけどね。笑

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